暗号化だって出来る。そう、vimならね?
vimは凄い。無駄な機能が沢山ある。 なんとファイルの暗号化もできるそうです。
cryptmethodもしくはcmというオプションで暗号化形式を指定します。
:set cryptmethod=blowfish
こんな感じ。 指定できるのはzipかblowfish。
zipは普通にzip。弱い。
blowfishはAES暗号にトライアルで敗れたtwofish暗号の前身という、なんとも微妙な立ち位置の子です。 せめてtwofishにすればよかったのに・・・。
暗号化形式を指定したら、
:X
としてパスワードを指定します。パスワードはプロンプトで聞かれるので、適当に決めてください。 パスワードを決めたら、もう一度保存しなおします。保存しないと暗号化されないので注意。
試しに「hello, world!」とだけ書いたファイルをパスワード「test」で保存してみました。 xxdで見てみたらこんな感じになった。
0000000: 5669 6d43 7279 7074 7e30 3221 240c bffb VimCrypt~02!$...
0000010: 6be2 e7cc d3dc d0bf 8334 3bba 8b7d 2f99 k........4;..}/.
0000020: 024b 880b 8c6a 2f91 4c6d .K...j/.Lm
VimCryptとかいうヘッダが付いて、その後に暗号化形式が書いてあるみたい。 割とシンプルなファイルですね。 きちんとスワップファイルも暗号化される、っぽい?
暗号化されたファイルをvimで開こうとするとパスワードを聞かれるので、答えます。答えると普通に編集できます。
パスワードを間違えると文字化けします。
文字化けした状態で:e!
とかやってもパスワードを聞いてくれないので、
:set key=
とやってから:e!
しましょう。
blowfishという微妙なチョイスといいVimCryptとかいう汎用性の低そうなヘッダといい、微妙すぎてなんだか面白い機能でした。 誰が使うんだろうこれ・・・。